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なにもない手から生まれるもの
今の所、機動警察パトレイバーがメイン 『好きこそ物の上手なれ』を目指して邁進中 
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この年齢になってようやく松井さんの良さがジワジワときちゃってます。
松井×後藤はホント良い。
(↑そっちじゃないですよ。普通に掛け合いが好きなんですよ。)

 風杜さんのデート前日のお話です。


憧れと尊敬と現実と 松井×風杜


夏の太陽はオレンジ色の光で最後のあがきと言わんばかりに
ビルの谷間をジリジリと焼いて沈んで行こうとしていた。
子供達が帰ってしまった公園は静かだった。

「風杜、明日は休みとれそうだなぁ」

風杜の隣でコーラを飲んでいる松井が
薄笑いを浮かべながら言った。
その笑みが何かを連想させて、風杜は嫌な感じがした。

「そうですね、松井さんもたまには、家族サービスしないと
 奥さんに怒られますよ」

松井は炭酸が喉に絡まったような苦しい顔をした。

「ウチのはもう俺に何も期待しちゃいないよ
 ガキも俺の知らない所でドンドン育っちまってる」

明けても暮れても捜査、捜査の日々。
松井のような刑事でありたいと思えど、家族から見捨てられたような
そんな疎外感を家庭で感じているのかと思うと
風杜は自分の将来を案じ始めてしまうのであった。

「まぁ、三行半を突きつけられないだけ、、まだましだ。
 そこは、ウチのに感謝しなきゃな」

松井はそう言って残っているコーラを飲み干すと
空き缶をゴミ箱へ投げ入れた。

「なんだ、風杜。刑事になんてなるんじゃなかった。
 ましてや、俺の下に付いたのが運の付きって顔してるぞ」

複雑な表情を浮かべている風杜を見て松井が指摘する。

「な、、なに言っているんですか!!
 俺は、松井さんの事、尊敬してますよ!!
 まぁ、暖かい家庭は持ちたいと思っていますけどね」

風杜は缶コーヒーを呷り、松井の視線から表情を隠した。
松井は、ははっそりゃ難しいなと笑った。

「今は、経験値を蓄積出来るだけしておけ。
 俺や後藤さんぐらいになると惰性で生きなきゃならない
 若い頃楽しちまうと、後々後悔する事になるぞ
 女に現を抜かすのも程々にな。ーーー明日デートなんだろ」

松井は風杜の背中をバシバシと叩いた。一瞬足を止めた風杜は、
さっさと行ってしまう松井に追いつこうと小走りに駆け寄る。

「な、、なんでその事知ってるんですか〜。」

「だからさぁ〜。経験値を積めってことだよ」

松井はまた最初と同じ薄笑いを浮かべた。
『連想させた何か』は、あの昼行灯の笑みだったと気付いた。
風杜はあきれ顔でつぶやく。

「松井さんに隠し事は出来ませんね」

「100年早いな 

 まぁ若いってのは良いよ」




だだ〜っと書いたので変な部分は目を瞑ってください。
ただ、松井さんの台詞が書きたくて書きたくて。
最後まで読んでくださった方ありがとございました。
次は野明バージョンです。で、それからようやく風杜×野明デート編。

後藤×野明
「恋愛進路相談」

野明×風杜
「鈍い女と諦めない男」デート編です。

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HN:
KIN​OE
性別:
女性
職業:
自由業
趣味:
何かを描いたり、書いたり。
自己紹介:
十年振りに絵を描く事を始めました。

鈍りまくった腕とペンタブ(使った事が無い)で

どこまで描ける様になるか、、、​

​恥をさらしながらも修行してみようと思っています。
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