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なにもない手から生まれるもの
今の所、機動警察パトレイバーがメイン 『好きこそ物の上手なれ』を目指して邁進中 
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今年私も初体験しました。その記念駄文です。
第2小隊や整備班の方達なら絶対にこれはしてるだろう。って思うのは私だけでしょうか??
突っ込みどころ満載なので、こっそり描き直すかもしれません。


それはやはり夏だから


猛暑が続き乾燥に強いセイタカアワダチソウさえも、すでにぐにゃりと頭を垂らし初めて何日目になるだろうか。

ここは特車2課第2小隊整備班。

記録的な猛暑日がエアコンの無い悪環境をさらに悪化させ、その上、レイバーから排出される熱のおかげでハンガー全体はまさに灼熱地獄だった。そして、それは当然の様に若者達の体力、精神力を簡単に蝕み、体が…胃袋が力の糧となる食料すら受付け無い状態に追い込んでいた。


彼らにとってライフラインとも言える上海亭のラーメン、チャーハン、餃子、レバニラ炒め、野菜炒めetc…。

本来ならば、体力が無ければ乗り切れない彼らの職務。それらの濃厚な中華をぺろりと平らげてしまう位の食欲が無くてはならないのだが、暑さで弱り始めている彼らをさらに弱めるには十分過ぎるランチであることは確かで、正直整備班一同は辟易していたのだった。



そんなある日、それはついに決行されたのだ。

時間は昼休みに入ろうとする15分前。

特車2課第2小隊のハンガー内の一角に、整備班員達が集結した。

シゲの前には3グループに分かれた整備班員達が整列している。


「只今からA部隊、B部隊、C部隊の3部隊に分かれる。

 各部隊員は隊長の指示に従い、ヒトフタマルマルには全てが完了するように任務を遂行せよ!

 諸君の速やかで迅速な行動を期待している!!尽力する様に!」


シゲが静かなそれでいて厳しい声が、整備員達へ指示を出した。


「ブチ山!今日の班長、第1小隊南雲隊長、福島課長の同行は再度確認したか」


「はい!榊班長は終日篠原重工八王子工場出張。

 第1小隊南雲隊長終日本庁へ、福島課長は本日こちらへ向う予定はありません。」


「よし!ではB部隊へ力を貸してやってくれ!」


ブチ山は颯爽とシゲのもとを離れ、B部隊へ「もたもたするな!」「遊びじゃねーんだ」と怒鳴り散らしながら作業に加わって行った。





「シゲさ〜ん。皆なにしてるの?」


電算室から出てきた遊馬がシゲに声をかけた。


「んふふ…あと10分もすれば完成する筈だから 遊馬ちゃんもどう?」


ハンガーの隅でB部隊が作り上げていくものを見て遊馬は何が完成するか想像できた。

それと同時に、今日は榊も南雲も出張だと言う事が頭をよぎる。


「おお〜。いいね〜さすがシゲさん。」


「でしょ〜。季節的にこれはやっておかないとさぁ。

 まぁ、実際ここの所胃腸に来ちゃってる奴らが多くてさぁ」


「この暑さで、エアコンも無い状態だものなぁ。辛いよね〜。

 俺、野明達呼んでくるわ」


「うんうん。他にも参加しそうなヒトが居たら声かけてあげて」


シゲはハンドスピーカーを手に取り大声で叫ぶ。


「残り時間は後10分だ!!ミスが無いか確認も怠るなー!!寸分の狂いが全てをぶち壊す!

 これが出来るのも今日しかチャンスが無い!気を抜くな!!」


テンションが上がりツバを飛ばし、指示を出すシゲの後ろから

すっかり暑さでダレたような声がかかる。


「ありゃ〜またエラいもの作ったね〜シゲさん」


「あ…ご…後藤さん」


後藤は、団扇で扇ぎながら整備班員の動きを見詰める。

シゲは暑さで吹き出る汗とは違う、冷たい汗が背中に一筋流れた。


「うん あれなら出動の際には邪魔になりそうもないか」


妙に団扇の扇ぐ音だけがシゲの耳に響いた。

手のひらからも汗が滲む。


「ええ…そこら辺はしっかり考慮してあるんで…」


「う〜ん ま…見なかった事にしておくから。後片付けはしっかりね。」


「そりゃもちろんです!!」


後藤はますます暑さでだれた足音をさせつつ、その場を立ち去った。

シゲもハナから後藤にバレてもお咎めはほとんど無いだろうと踏んでいた。

気持ちを切り替え、また先ほどの威勢を取り戻し檄を飛ばすのだった。



12時ジャスト。それは完成した。


「うわぁ〜すご〜い。あたし初めてだ」


「俺はこれで2度目かな。これだけ長いのは初めてだけど!」


「仮にもここだって警察内なんだぞ!こんな事をしていいと思ってるのか!!」


「でも、夏ですからね〜いいじゃないですか。

 多美子さんが今日はお弁当作れなかったんで丁度良かったですよ。」


「薬味刻んできましたよ。それと、他にも野菜を少々持ってきました。」


「あら、このつゆ結構高いものじゃない。シゲさん奮発したわね〜。」


野明と遊馬は無邪気にはしゃぎ、太田はその場にいながらも彼らしい発言を忘れない。

進士は愛妻弁当が無かった事に胸を撫で下ろし、ひろみは自分の栽培した野菜をしっかり準備していた。

本来ならこんな事に参加しそうにない、学級委員長の熊耳も盛大なそれにすっかり目を奪われていた。

いや、それ以上に彼女も第2小隊の一員と言う事なのだ。




「あー。ここ連日の猛暑で特車2課は、尋常ではない暑さに見回れた。だが、我々の職務はそのような事で左右されてはならない!

ならない。ならないのだがっ!しかぁ〜し、普段から高い士気を保っている我らでも、この暑さでは流石にそれも危うい状態である事は確かだ!ある者は熱中症に、またある者は食欲不振と暑さによって午前中から動けず、仕舞に寝出す始末。

この状況を打破すべく、そして一致団結し士気を高める為にも、今回このような作戦にでたわけである。

って〜。前置きはこれくらいにして

『特車2課第2小隊流しそうめんランチ』始めちゃいましょうか〜〜!!」


シゲの開始の辞とともに、『特車2課第2小隊流しそうめんランチ』が始まった。

全長30m以上は確実とおもわれる流しそうめん台。(もちろん竹製、部分によりプラ)

それは、まさにウォーターパークの縮小版では無いかと見まごう程のもので、

スラロームやループ状になっている部分もあれば、何故か小さな水車があったり

所々に訳の分からぬ仕掛けもされていた。


そして、懲り過ぎてるがために、初めはなかなか流れてこないぞとか、途中で止めるなとか喧嘩もあったのだが、C部隊が大量に麺を茹でたので、そんな文句も最初だけで、麺が終わる頃には全員が十分満腹を得たのであった。



「しかしシゲさんスゴいね〜。さながらそうめんのウォーターパークだなぁ」


「でしょでしょ。も〜この設計に昼夜関係無く2週間も費やしちゃったんだから」


「てぇこたぁ。仕事しねぇで考えてたんだな…」


「いやぁ。やる事はしっかりやったよ〜。

 だけどさぁ。この台作るって決心したらさぁ。おれっちの性分なんだね

 もう、あらゆる事調べた上で設計図もビシッと作らないと気が済まなかったんだよねぇ。」


自慢気に話すシゲは、鼻高々であった。

さらに続けようとした時、自分を見詰める周りの目に何か違和感を感じた。

そう、それは見ては行けないものを見た。恐怖におののく目。

「え…。ま…まさかぁ〜。そんな筈は…。あのぉ。はは…嫌だなぁ。」


真っ青な顔で今にも卒倒しそうなシゲは、ギリギリ意識を保ちながら後ろへ振り返る。

そこに居たのはまぎれも無く、整備の神様。神様と呼ばれてはいるが大魔神じゃないのか?

とツッコミを入れたくなるとは整備班全員の心中。


「この大バカ野郎どもがぁぁ!!!!てめ−らさっさと片付けやがれ!!」


(恒例)榊の怒鳴り声がハンガーに響き渡る。

シゲはこのまま気絶できればどれだけ楽だろうと頭の片隅で思うが、そう行かないのはいつもの事。

そして、その後どんな結果になるかは、そこに居る全ての者が容易に想像できるのだった。



 ああぁ〜。

この場合はもう全体責任って事で午後はみんなお説教でしょう。

シゲさん一人に責任とらせるのは可哀想だわぁ。

榊さんの出方が雑で申し訳ございません。そしてオチでゴメンナサイ。(←こうなるオチは見えていた??)

もう少し、おやっさんとシゲさんの会話があったらよかったんですけどね〜。

ああぁ。今更ながら自分の文才の無さに『絶句』しております。

何だか、駄文を発表するのもおこがましく思えてなりません。暫くイラストアップに集中しようかなぁ。
 最後まで読んで下さった方、本当にありがとうございました。

A部隊/偵察、B部隊/台製作、C部隊/麺茹でとなってなっていました。
偵察部隊が居たのにおやっさんが帰って来たのに気付かなかったのは
もちろん、偵察部隊も流しそうめんに参加していたからです。
(↑こんな説明いらなかった??)

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自由業
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何かを描いたり、書いたり。
自己紹介:
十年振りに絵を描く事を始めました。

鈍りまくった腕とペンタブ(使った事が無い)で

どこまで描ける様になるか、、、​

​恥をさらしながらも修行してみようと思っています。
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