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なにもない手から生まれるもの |
今の所、機動警察パトレイバーがメイン 『好きこそ物の上手なれ』を目指して邁進中 |
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君が見れない 野明バージョン
「そんときゃおれが…」
その言葉を聞いた時、聞こえない振りをした。
一瞬心臓が止まりそうだったけど、あの場であんな事言っても
咄嗟に出ただけだから冗談だって思える。
だから流した。真に受けたら自分が惨めだから。
だけど、その言葉を聞いてからあいつの顔がまともに見れない。
見ているつもりだけど、見れていないと思う。
あいつの事が前から好きだったけど、あんな言葉を聞くと
あたしの事を好きなのかと勘違いして、ドキドキする。
ずっと自分の気持ちを偽って、良い同僚、妹的な存在として
セーブしていたのに、それを抑えられなくなる。
今の関係を壊すのは正直怖い。
仕事が円滑に進まなくなるかもしれないし、
ギクシャクした関係では命に関わる事だってある。
何でも判っているあいつはあたしより大人で、
あたしはいつも子ども扱いされている。
そんなあいつが私の気持ちに応えるなんて想像できない。
でも、あいつに好きだって言ったら何てあいつは答えるんだろう?
あいつに抱きついたら?キスしたら?
あたしを受け入れてくれる?
待っているのは性分に合わないけど
だけど、今はこのままの方が良いんだと思う。
久しぶりに映画に誘ってみよう。
あいつなら「勿論お前の奢りな」って言うんだろうな。
進まなくても、繋がっていられる今が一番幸せってことだよね。